その時、歩の手からサワガニが落ちた。 「あ」 サワガニは、チャンス!とばかりにその場から逃げていった。 わたしは、サワガニの行方を目で追った。 「わんちゃん、かわいそう。痛かっただろうね」 「そりゃあもう。悲鳴あげてたもん」