さよなら、ブラック





「どうして謝るの」




歩はわたしを抱きしめたまま、穏やかに尋ねる。




「怒られるから。こわいから」




「こわくない。大丈夫」




「だけど、怒られる……こわい……」




わたしは何度も頭を振った。