突き飛ばされた歩は、豹変したわたしに戸惑いながらも、すぐに後ろからわたしを抱きしめてくれた。 そしてわたしの手を口からはがして、噛むのをやめさせた。 歯形だらけになってしまったわたしの手をぎゅっと握り、 「大丈夫大丈夫」 と何度も耳元で囁いた。