歩は部屋の戸を開け、どうぞ、とわたしを先に部屋へ入れてくれた。 歩の部屋。 男性の部屋。 歩は今日は、病人じゃない。 わたしはテーブルの前に座ると、穴が開いてしまうくらいテーブルの縁をじっと見つめていた。