たった一人の君へ〜二人の運命〜

二人に会釈して出口へ向かった



帰ろう
ダメだ
こんなあたしがいちゃダメだ

涙が溢れてくる






ごめんね、京介

お母さんは知っていたんだね








えっ…
京介のお母さんは知っていた?






待って…

お兄さんもあの言葉を聞いて特別驚いた顔してなかった

ということは、お兄さんも知っていた?






待って
待って






じゃあ…
京介も…





もしかして知っていたの?