「探したぞ」
「!!」
ふとユウは後ろを振り帰る。
同時に震えるユウ。

「寧々…!」
寧々は怪しい微笑みを浮かべる。
そして、ユウに近付いた。

「聞いたよ。任務は遂行しなきゃ
駄目じゃねーか」
「気分が悪くて。体調不良っす」
「とんだ邪魔ものだな?」
一瞬ドキッとするがすぐに
冷静になる。

「何のことすか」
「言わなきゃ分からないか?」
「!」

ドガッ

「ぐ・・・っ」
ユウは痛そうに頬をおさえる。
ジンジンとして赤く腫れていた。
危険人物だな…寧々は。

「目的を果たさなきゃ、お前は
必要ねぇんだよ。何の為に呉羽の
野郎を岸沼にいれてると思うんだ」
ユウは怒りの目で寧々を見る。
寧々は怯える様子も無く、ユウの
首を掴んで言った。

「お前は利用しているんじゃない。
利用されてるんだよ!!」

ドガッ

思い切り吹っ飛ばされるユウ。
頬があざを作り、血が滲んでいる。
ここまで痛いパンチを貰ったのは、
久しぶりだ。何か懐かしい気がした。
こんな状況で何を考えているのだ、と
自分でも自覚していた。