プルルル…
音が聞こえてくる。
廊下からだった。
ガラッ
扉が開いた。
波瑠が立っていた。
「…何があった」
利津がそう問うのもおかしくない。
波瑠は怪我をしていた。頬には
バンソウコ。あちこちに痛そうな
あざや傷がある。
「階段から落ちてしまって」
作り笑いだということは誰にでも
分かった。利津は波瑠の傷を見て言う。
「本当のことを言え」
真っ直ぐな眼差しは、波瑠を
見て言っている。波瑠はしばらく
利津を見てから言う。
「…すいません」
「岸沼の奴らだろ?」
「いえ。正確に言うと、他の5校もです。
呉羽を潰そうと協力しているみたいです。ただ
最強軍団が解散すれば助かると言われました。
だけど私は納得しなかったので…」
「喧嘩してきたって事か」
沢山の人がいたに違いない。
そんな人数の中で病院送りにされず、
この程度の怪我で済んだのは波瑠だから
だろう。脅しのつもりなのか…?
利津は色々考えた。波瑠は真剣な目で
利津を見守る。
「…-解散するか」
「!!?」
その場にいた全員が驚いた顔で
利津を見た。彼女の目に迷いは無い。
本気なのだろう、と確信する波瑠。
「そんなことしたら、奴らの思うツボや!」
「どっちの選択をしても呉羽を潰す気ですよ、
奴らは…!そんなの間違ってます!」
繭と憂は反論する。利津は相槌をうち、
波瑠に問いかける。
「お前はどう思うんだ」


