『直‥‥!』 両親は震える手のひらで、 直を優しく撫でた。 直は苦しそうに言う。 『話したい奴がいるんだ‥ あたしと同じ‥‥放って おけないやつが‥‥』 直は利津をちらっと見る。 『席を外してくれないか‥‥』 『‥‥待ってるよ』 軽く笑う直。しかし、それが 直との最後の会話になった。 直が死んだ次の日。 彼女に影響を与えた呉羽が 見たくて、学校へ来た。 不良が沢山いる。利津に ガン飛ばしをしてきた。 ‥がすぐにやめた。 決まって同じことをいう。 『直先輩っ?』