「ふん〜ふんふん〜んん〜♪」 「柚子、すっごいご機嫌だね」 鼻唄を歌う私に 不思議そうな梢ちゃんが言う。 「あのねっ美織さんがね今日くるのっ」 「美織さんて、あの家庭教師?」 「そうそう♪」 「私も会ってみたいなぁ」 羨ましそうに言う梢ちゃんに 「じゃあ、今日家によってきなよ!」 と、興奮気味に言った。 「え~。今日はいいよ。」 珍しく遠慮する。 「いーじゃん来なよっ」 「いや、いいって」 「来たら、楽しいよ?」 遠慮しつづける梢ちゃんの両肩を つかんで揺さぶる私。