――――――パタパタパタ―――――



「教科書探すの時間かかりすぎた!」



やばい、遅れるよ


こんなんじゃ。



急いでいるけど


走りながら、ふと手すりの下を見た。



なにか、声が聞こえた気がしたから。



「っ!」



それを見たら。



自然に足は止まってた。



一ノ瀬奏と...


綺麗な女の子。



それだけで苦しくなるのに。


バカな私はすごく気になる。



聞いちゃいけないかもしれないけど



ちょっとだけなら・・・



ちょっと柱に隠れて


聞こえてくる会話を聞いた。