「やめてっ!」


私が奏の肩をつかんでも


奏は止まらなかった。



もう、終わる、覚悟をした。



「やめてっ!!彼について行ったのは私の方なの!」



その瞬間


ピタリ、奏の手は止まって。


その冷たい瞳は私に向けられた。



「は?」


掠れた乾いた声だった。



私が話だそうとした時。



「ごちゃごちゃうるせーんだよ、ガキ」



ムクリと起き上がった、彼が



振り向いた奏に



仕返しと言わんばかりの



殴りを入れた。



奏は地面に倒れそうになるのを



必死に耐えて。



ペッと口の中の血を地面に吐き出した。