そんな私の思いを読み取ったかのように彼は話を続ける




「俺が先生を好きになったのは先生を初めて抱いた日よりももっと前」




どういうこと?




「入学式、俺体調悪くて。でも誰も知り合いいないし近くに先生もいなかったからだるいの我慢してたんだよ。でも春先生は気づいてくれた」




そういえば入学式で体調悪そうな男子生徒に声かけて保健室に連れていったような




「まぁ当の本人は全く忘れてたみたいだけど」




拓実君は意地悪く笑う




うっ…
確かにすっかり忘れてたから何も言い返せない




「それから、授業をたまにサボってた俺は先生が何人かの生徒とイケナイことしてるとこ見ちゃってショック受けたんだよ」




なんか…今まで平気でやってたことなのに心苦しい