「慎、元気だった?
私のことわかる?」


ソフィアは慎を覗き込むように見た。


慎は私の顔を見た。



お願い・・・

慎、わかって・・・


すると慎は何も言わずにまた
外を見てしまった。



慎・・・


私に気付かない・・・



私は目の奥が熱くなって来て、
思わず心から目を逸らし俯いてしまった。