報告書に取り掛かり、しばらくが経つ。 結城はイスに腰かけたまま、少しだけ伸びをした。 身体からコキコキと音がした。 入院は長くはなかったが、丸一日寝て、座ってと言うベッドの上の生活が何日か続いたので、身体が疲れやすくなっているに違いない。 「腹減ったな」 そう感じた頃、ちょうど昼休み時間が回ってきた。 結城は一旦、切りがいいところで止めて、昼食を食べに行くため、事務所を出た。