全員が結城の声に振り向く。


結城がリビングに入ってきた。



「それ、どういうこと?」



まかろんが問う。


「言葉の通りです。今から警察が駆け付けると連絡が入りました。なのでここらか逃げ出せます」


みんなが安堵の表情を見せた。


「それともう一つ、僕は犯人の存在に気付くことが出来たんです」


と結城がはっきりとした口調で言った。


全員が安堵の表情を浮かべたが一瞬で表情を強張らせた。