と、その時―――…。 「……………っ!?」 濡れたあたしの手の甲に、 温かな別の手が重ねられ。 そしてその手はしっかりと―― だけど優しく、あたしの 両手を包み込んだ。 「………泣くんじゃねーよ。 バカヤロ」 耳元で囁く、よく知ってる声。 「り、く………?」 あたしは呆然と顔をあげる。 あたしを包むように背後に 立ちドアに手を伸ばしてる のは、間違いなく陸だった。 「え……な、なんで ここに……!?」 _