天神学園高等部の奇怪な面々Ⅲ

「小夜にも小夜のペースってもんがあるからなぁ。いきなり他人に言われて告れだ何だって言われたって、そりゃあ難しいやな?」

「……」

宜虎の言葉に、小夜はコクコクと頷く。

その為にも今回のキャンプでお近づきになりたかった訳なのだが…。

「まぁ肝心の丹下君が参加できなかったんじゃ仕方ないわね…次に会う機会はいつになるの?」

『多分…二学期になると思う』

芽々の顔を見て表情に浮かべる小夜。

「一月以上会わないのねぇ…」

芽々が難儀な顔をして腕を組んだ。