天神学園高等部の奇怪な面々Ⅲ

塩焼き、刺身。

料理が並ぶ。

「流石に野外だからこんなものしか準備できないけどね…もしもの為に調理道具は持ってきておいたんだ」

きょうこが笑顔で陽に言った。

「さ、食べよ?」

「あ、ああ…」

きょうこに勧められるまま、料理を口にする陽。

「…美味い」

素直にそう言えるほど、きょうこの作った料理は美味しかった。