砂浜に戻り、ビーチパラソルの下に寝そべる。

尚も携帯を見ながら、入手した女の子達のメルアドにニヤつく。

(でもこの星の女の子はどの子も可愛くていいなぁ…さて今夜は誰に連絡してみようかな。夕ちゃん?佳苗ちゃん?留美ちゃんも可愛かったし、桃花ちゃんも色っぽい子だったなぁ…)

今に天神学園どころか、全宇宙にまでその浮名を轟かせそうな勢い。

プレイボーイ水無瀬 陽ここにあり。

(いいっ!地球の海水浴文化、非常にいいっ!ビバ!海水浴!)

グッ!と親指を立てて悦に浸る陽。

そのまま幸せな気分で、彼はピーチパラソルの下でうたた寝してしまう。

…しかし。

陽は知らなかったのだ。

岩陰から彼の様子を窺う視線がある事に。

獲物を狙う腕っこきのハンターのような眼が見つめている事に…。