天神学園高等部の奇怪な面々Ⅲ

「なんつーの?きょうこみたいな貧乳でも、好みだって奴はいるしな。そういう方面が好きな奴には人気あるからいいじゃねぇの」

きょうことふざけ合っているいつものノリで、陽は語りかける。

彼は彼で励ましているつもりなのだろうが、きょうこが真剣に気にしている事に気づいていない。

「…それって…私が子供っぽいって事…?」

「まーな!仕方ねぇじゃん!実際山を切り崩した更地みてぇな胸なんだし?」

ギャハハハと笑う陽。

「おい、陽…」

流石に言い過ぎだと感じたのか、それまで無言に徹していた葉也がたしなめようとした矢先。

「おごほ!?」

きょうこの右アッパーが炸裂!

陽は顎を打ち抜かれて宙を舞った。