その葉也はというと、海水浴場の岩場の所でいそいそと何かやっている。
いつも持ち歩いている愛刀を鞘に納めたまま、その鞘の先に糸を結び付けて…。
どうやら日本刀で釣りをするつもりらしい。
「また怪しげな事を…」
陽が呟く。
普通に釣り道具で釣らない辺り、やっぱり葉也は他人と感覚がズレているようだ。
しかし。
「見て、葉也のあの表情」
きょうこが微笑ましそうに言う。
いつも持ち歩いている愛刀を鞘に納めたまま、その鞘の先に糸を結び付けて…。
どうやら日本刀で釣りをするつもりらしい。
「また怪しげな事を…」
陽が呟く。
普通に釣り道具で釣らない辺り、やっぱり葉也は他人と感覚がズレているようだ。
しかし。
「見て、葉也のあの表情」
きょうこが微笑ましそうに言う。


