天神学園高等部の奇怪な面々Ⅲ

もう居ても立ってもいられない。

陽ときょうこが走り出した。

遂に辿り着いた海水浴場。

田舎の海水浴場という事で、ほぼ貸し切り状態。

青い海、白い砂浜、空に浮かぶソフトクリームみたいな入道雲。

絵に描いたような理想の海辺だ。

「やったよ、きょうこ!やり遂げたんだ!俺達はやり遂げたんだ!」

「夢みたい!私夢見てるみたい!」

手を取り合って奇跡の生還を喜び合う陽ときょうこ。

まるでサハラ砂漠を彷徨った末にようやくオアシスに辿り着いた探検隊のようだ。