結局手を繋ぐのは妙に意識してしまうので、きょうこが葉也の後ろを歩いて監視するという事で話がついた。
「全く…つまんない事でだいぶ道草食っちまったぜ。お前らちゃんとついて来いよ?」
陽が先頭切って歩き出す。
その後を葉也、そして彼を監視しながらきょうこ。
…案の定、何度も葉也は道を外れていこうとする。
「何で陽の後ついていかないの!違うそっちは逆方向!そっち行ったら山に戻っちゃうって!あー!そっちは道ないから!何で草むらに入っていくんだコラアッ!」
陽の背後で悲鳴のようなきょうこの声が響き渡る。
もうゲンナリだ。
(このまま置き去りにして逃げたい…)
項垂れてトボトボと陽は歩いた。
「全く…つまんない事でだいぶ道草食っちまったぜ。お前らちゃんとついて来いよ?」
陽が先頭切って歩き出す。
その後を葉也、そして彼を監視しながらきょうこ。
…案の定、何度も葉也は道を外れていこうとする。
「何で陽の後ついていかないの!違うそっちは逆方向!そっち行ったら山に戻っちゃうって!あー!そっちは道ないから!何で草むらに入っていくんだコラアッ!」
陽の背後で悲鳴のようなきょうこの声が響き渡る。
もうゲンナリだ。
(このまま置き去りにして逃げたい…)
項垂れてトボトボと陽は歩いた。


