天神学園高等部の奇怪な面々Ⅲ

それとも。

「きょうこ、お前が葉也と手ぇ繋いでやるか?」

「えっ……?」

陽の言葉に軽く頬を赤らめ、僅かに動揺するきょうこ。

「……え、あれ……?」

予想外の反応に、陽の方が困ってしまう。

「あの、きょうこ、お前…そうなの?」

「えっ、えっ、そうなのって何!?」

「だって、『えっ……?』とか…何?その乙女の反応」

「や、違っ!違うよ?そーゆーんじゃないよ?違う違う!」

陽に勘違いされて激しくうろたえる一人第三次世界大戦。

ただ葉也はイケメンだから、手を繋ぐのは女の子としてちょっと照れるな、とか思っただけなのだが。

「何だそうなのかきょうこ。言ってくれればすぐに付き合ってやったのに」

葉也も惚けた顔をしてそんな事をのたまう。

「違うって言ってんだろ、この天然ポニーテール!」

「もーお前ら付き合っちまえよ」

「ちーがーうー!!」