女性陣がキャイキャイ言う横では。

「陽、葉也」

宜虎が二人とグッ!と肩を組む。

「で、どうだったんでぃ?」

「は?どう、とは?」

「鈍いなおめぇらは!」

グイッと二人を引き寄せ、宜虎は声を潜める。

「俺ぁ経験ねぇからよく知らねぇが、海水浴ってなナンパの聖地なんだろ?綺麗なお嬢さん方の連絡先とか入手できたのか?更にはきょうこの水着姿も拝めたんだろ?かーっ!羨ましいなコンチクショウが!」

「あー…」

宜虎の発言に、陽と葉也は顔を見合わせて苦笑い。

「宜虎が思ってるほどハーレム状態じゃなかったぜ?」

「なんでぇ、そうなのか」

少しつまらなそうにする宜虎。

その背後から。

「小夜ちゃん、GO!」

「ひでででででっ!」

別の女の話をする宜虎にヤキモチを焼いたのか、芽々が小夜に指示を出し、小夜は小夜で膝十字固めを宜虎に見舞った。