天神学園高等部の奇怪な面々Ⅲ

そこでまたアピールしてみる。

掬い取った水を、わざとらしくない程度に着ているTシャツの胸元にこぼしてしまう。

「あっ、やだ、Tシャツ濡れちゃったわ…」

少しアンニュイに溜息などついて見せたり。

勿論水に濡れてTシャツは透けてしまう。

胸が見えるか見えないかの際どい透かし方もプログラムされている。

彼女を作った科学者は、相当に計算高い性格だったのだろう。

こんな媚び媚びな行動を芽々にとらせるのだから。

嬉し恥ずかしのハプニングに、男というのは弱いものだ。

(ほらほら胸元に注目しなさい宜虎君、上級生の大人の色香に酔いなさい)