天神学園高等部の奇怪な面々Ⅲ

翌朝。

「あー朝だ朝だ!やっぱ山で迎える朝は清々しくて気分がいいやな!」

テントから出てくるなり、伸びをしながらデカイ声で言う宜虎。

声が大きすぎて茂みや木々に潜んでいた野鳥が驚いて飛び立つ。

朝からテンションが高い。

それに比べて。

「……」

小夜はまだ眠そうだ。

結構熟睡していたように見受けられたのだが、瞼はトロンと閉じかけ、動きも極めて緩慢。

寝起きはあまり良くないらしい。

「おはよう…宜虎君朝から元気いいわねぇ…」

小夜に続いて、芽々もテントから出てきたのだが…。