天神学園高等部の奇怪な面々Ⅲ

(藤原 宜虎君ね…)

妖しげな魔性の笑みを浮かべ、芽々は寝返りを打つ。

あれ程の頼りになる男でさえ、芽々の魅力的な容姿には逆らえない筈。

芽々という至高の女性の前では、どんな男であろうと虜になるしかない筈なのだ。

それを証明しなければならない。

それが芽々の存在意義なのだから。

(宜虎君、明日を待っていなさい…)

クスッと。

芽々は一人微笑を浮かべる。

(あなたの男気も、私の美貌の前では保てなくなるわ…)