木刀を片手で構えて。
「まぁ見てなって」
宜虎は眼前の熊を見据える。
「よぉ熊っころ。縄張りを騒がしてすまねぇな。けど別におめぇをとって食おうって訳じゃねぇんだ。ここは山の王者としての度量の広いとこを見せて、ひとつ黙って行っちゃあくれねぇか?」
一応は領域に分け入ってしまった非礼を詫びているつもりか。
そんな事を語りかける宜虎。
…無論、熊に言葉は通じない。
威嚇の為に後ろ足で立ち上がり、もう一度咆哮する!
「っっっっ…」
芽々と小夜が脅えて抱きしめ合い、身を竦めた。
「そうかい、見逃しちゃあくれねぇかい…じゃあ仕方ねぇか…お嬢さん方もおめぇの事怖がっている事だし…」
宜虎が木刀をビュン!と一振りした。
「早々にお引き取り願うぜ」
「まぁ見てなって」
宜虎は眼前の熊を見据える。
「よぉ熊っころ。縄張りを騒がしてすまねぇな。けど別におめぇをとって食おうって訳じゃねぇんだ。ここは山の王者としての度量の広いとこを見せて、ひとつ黙って行っちゃあくれねぇか?」
一応は領域に分け入ってしまった非礼を詫びているつもりか。
そんな事を語りかける宜虎。
…無論、熊に言葉は通じない。
威嚇の為に後ろ足で立ち上がり、もう一度咆哮する!
「っっっっ…」
芽々と小夜が脅えて抱きしめ合い、身を竦めた。
「そうかい、見逃しちゃあくれねぇかい…じゃあ仕方ねぇか…お嬢さん方もおめぇの事怖がっている事だし…」
宜虎が木刀をビュン!と一振りした。
「早々にお引き取り願うぜ」


