さて、面子は揃ったものの、まだ夏休みのプランは『海水浴かキャンプか』という程度しか決まっていない。
「山にキャンプに決まってらぁ。海水浴なんてのは、色気づいた餓鬼の行く場所と相場が決まってらぁな」
言い切る宜虎。
「海水浴=ナンパと結びつける辺りが短絡的だね、宜虎」
クールな表情のまま反論する葉也。
「んだと、てめぇ?」
「ん?やるのかい?」
木刀と日本刀を互いに握る両者。
「あわわ、何喧嘩しようとしてんのさっ」
きょうこが慌てて割って入る。
「芽々先輩はどっちがいいです?俺は芽々先輩と海水浴行きたいなぁ~なんて」
明らかにイカガワシイ魂胆を見え隠れさせながら、鼻の下を伸ばす陽。
しかし。
「キャンプ」
陽の思惑を他所に、芽々はキャンプを希望する。
「い、いや…芽々先輩ほどの美貌とプロポーションなら、水着でビーチの男どもを簡単に虜に…」
「キャンプ」
「そう言わずに…芽々先輩のナイスバディでビーチのヒロインに…」
「キャンプ」
「そこを何とかお願いし「キャンプ!」」
陽の台詞に被せて言い張るほどの頑ななまでの芽々の主張。
悪魔のような拒絶に、陽は跪いてショボくれた。
(だって…海で泳いだりなんかしたらショートしちゃうじゃないっ)
密かに心の中で呟く芽々の言い分を、陽は知らない…。
「山にキャンプに決まってらぁ。海水浴なんてのは、色気づいた餓鬼の行く場所と相場が決まってらぁな」
言い切る宜虎。
「海水浴=ナンパと結びつける辺りが短絡的だね、宜虎」
クールな表情のまま反論する葉也。
「んだと、てめぇ?」
「ん?やるのかい?」
木刀と日本刀を互いに握る両者。
「あわわ、何喧嘩しようとしてんのさっ」
きょうこが慌てて割って入る。
「芽々先輩はどっちがいいです?俺は芽々先輩と海水浴行きたいなぁ~なんて」
明らかにイカガワシイ魂胆を見え隠れさせながら、鼻の下を伸ばす陽。
しかし。
「キャンプ」
陽の思惑を他所に、芽々はキャンプを希望する。
「い、いや…芽々先輩ほどの美貌とプロポーションなら、水着でビーチの男どもを簡単に虜に…」
「キャンプ」
「そう言わずに…芽々先輩のナイスバディでビーチのヒロインに…」
「キャンプ」
「そこを何とかお願いし「キャンプ!」」
陽の台詞に被せて言い張るほどの頑ななまでの芽々の主張。
悪魔のような拒絶に、陽は跪いてショボくれた。
(だって…海で泳いだりなんかしたらショートしちゃうじゃないっ)
密かに心の中で呟く芽々の言い分を、陽は知らない…。


