天神学園高等部の奇怪な面々Ⅲ

手に入れた食材を、三人手分けして調理する。

野草や山菜は小夜と芽々の担当。

渓流の綺麗な水を汲んできて、火を熾して茹で、お浸しにする。

火を熾したのは宜虎。

まんまとライターまで忘れてきていたので、原始的な火打ち石の要領で火を点けたのだ。

若いのに、本当に何でも知っている。

その宜虎はというと、川魚を串に刺して塩焼きにしている。

串も彼が包丁で削って作ったお手製だ。

剣術以外の得意分野を披露した宜虎のお陰で、三人は何とか食事にありついたのである。