「だっはっはっ!」

豪快に笑う宜虎。

「すまん!忘れてた!」

「小夜ちゃん!」

芽々の指示で。

「うぎゃああああああっ!」

小夜がアキレス腱固めを極める。

それこそアキレス腱断裂しそうなほどの勢いで。

「待て待て待て!切れる切れる!俺歩けなくなる!」

「ふざけんじゃないわよ!『備えあれば嬉しいな』とかつまんないギャグ飛ばしといて、思いっきり備え忘れてんじゃないっ!」

激怒する芽々。

食べ物の恨みは恐ろしいとはよく言ったものだ。

「構わないわ、私が許す!小夜ちゃん、ブッツリアキレス腱切っちゃいなさい!」

「待った待った待った!」