ドアが開く音が聞こえた。


タイミングよくお母さんが戻ってきたみたいだった。



「千夏、買ってきたわよ。」


サンドイッチとジュースとお菓子を買ってきてくれたらしい。


「お母さん、ありがとう。」


「はいはい、どういたしまして。」


「じゃ、俺帰るわ。」



椅子に座っていたお兄ちゃんが立ち上がった。


「あら、そう?家のことよろしくね。」


「了解。安静にしろよ、千夏。」


「…はい。」



お母さんに、泣いてたのバレてないかな?



「あ、千夏。検査とか色々あるから…少なくとも3日は入院だって…。」


「うん、わかったよ。」



3日もかぁ…耐えられるかな。