ワシは昔から思っておる。人間とはなんと愚かなものかとな。 いつの時代も、誰かに罪を擦り付けなければ生きていけない。自分では何もせず、ただ傍観するだけで文句ばかり。何度殺してしまおうかと思ったかわからぬ。 それをせずにいられたのは、一人の少女に希望を見たからじゃ。 なのに人間は、ようやく現れた希望さえも、己の手で壊してしまった。 だから――ワシはここにいる。 あの子を支えよう。 崇められるのはワシではない。 相応しいのは――あの子じゃと。