この学校のサッカー部は有名で毎年県大会などに出ているらしい。 「何しているの?」 教室に少し低い声が響いた。 「えっ、えっと___」 事情を説明すると荒川君はうなずいて 「手伝うよ」 と、あの笑顔を向けてくる。 私は心細かったから、 そのお人よしに甘えて、手伝ってもらうことにした。