なんてしていると 後ろの方から声がした 「七海〜!!」 ふり向くと 2人分の鞄を持った 咲弥が立っていた 「あっ、ごめーん!」 慌てて、 咲弥の方に走った ――― 「‥――ななみ‥?」 「おぃ!何してんだ、沢田」 「あっ、すいません‥」 なわけ‥ねぇよなっ(笑)。 私は、何も知らなかった 彼がこの学校にいることも 沢田くんが、 あの人だったことも‥ 私は、 気付いてなかった。 いや、 気づかなかっただけ だったのかもしれない‥