アイツと私の婚約ドタバタ生活

「あっ…」

起こしたかな?

「真也…だぁ…」

薄く目を開け、こちらを見て安心したように息を漏らす千景。可愛いなぁ…

「悪い。起こしたな」

俺は頭をなでていた手を千景の頬に持っていく

「ううん。もっと…こっち来て」

「今でも結構近いよ」

「もっと…抱きしめて?」

…甘えん坊モード発動ですかい?

俺は優しく千景を抱きしめる

「真也の腕の中あったかくて落ち着くの」

俺の胸に顔をうずめながら気持ちよさそうに声を漏らす。

「そっか…」

「キス」

「…熱下がったらな」

まだ、千景の体は熱い。熱が下がっていないのだろう。こんな状態でキスとかして、寝なかったら余計熱が上がる