アイツと私の婚約ドタバタ生活

「千景…!?」

「なに?」

俺との距離をキスする寸前まで近づけたまま俺を見つめてくる千景。近くて…息かかる…なんか無性に恥ずかしいし…

「おかしいぞ!?お前」

「おかしくないよ。前からこうしたかったんだし」

…。

襲われてる!?俺!!っていうか前からこうしたかったって…!!欲求不満か!?っていうか結構拒まれた記憶があるんだけど!?

「いいでしょ?」

「…っ!!」

千景の唇が俺の唇に触れる。

立場が完全に逆転してる…!前までは俺が攻めるキャラだったのに…!なんで今は受けキャラになってんの!?

千景は幾度も角度を変え、どんどんキスを深くしていく。

運転手が顔赤らめてますよ!!ミラーでこっちが見えちゃって顔赤らめてますよー

「ん…」

千景が手を俺の頬から頭に移す。逃がさないつもりなんですか。思いっきり抱き着いてますけど…。

もう…恥とか捨てようかな…もともとあんまりないんだけど…