「千景…帰るよ?」
自分って考えなしだったんだなぁ…
改めて自分のバカさに感心する私
どうやって送ればいいんだろう…
宅急便?いやいや、時間かかるし。じゃぁ…おんぶして家まで…私が途中で力尽きるな
「どうすればいいんだよ!!もう!!」
「美…愛?」
千景が苦しそうに目をひらき、こちらを見てきた
「大丈夫?」
私は千景の頭をなでる。さっきから何も変わってない。すごく熱い
「……真也は?」
「今日は…お休みだよ?」
私は子供を諭すように言う。言った瞬間、千景の目から大きな雫が流れた
「千景!?」
「真也ぁ~」
あろうことか、泣き出す千景

