アイツと私の婚約ドタバタ生活



「先生!!まさかの40度超え!!」

私は勢いよく教室の前の扉を開け、先生に報告する。先生は驚いたように目を見開き、そのあと真面目な顔をして

「主語をつけてくれないと」

と、言った。

忘れてたぁ…!!主語忘れてたぁ!!

「千景の体温が!!」

「帰らせなさい」

即答!?マジで?

私は先生の対応の速さにびっくりして、しばらく口をパクパクしていた。たぶん間抜け面なんだろうな

「木下さんは歩けるの?」

「寝てます!!床に頭ぶつけても起きませんでした!!」

「あなたは木下さんに何をしたの?」

先生が私を怪訝そうにみてくる。言えないな…千景の頭を落としましたなんて…!!

そんなことよりも、千景!!

「送ってきます!!」

「よろしく」

私はまた、保健室に向かって走った