アイツと私の婚約ドタバタ生活

「あった」

私は見つかった体温計を千景の口にツッコむ。本来なら脇に挟むべきなんだろうけど…。さすがにね…それは遠慮するわ

「氷…」

は、なさそうだから…濡れタオルでいいか

私はタオルを濡らすべく、保健室に備え付けてある洗面台に向かう

「ったく…なんでこんな時に北川君はいないんだろう」

千景が一大事なのに…。一応婚約者のくせに

私は濡らしたタオルを千景の方に持っていく

ピピピピ

体温計が体温を測り終わったらしく、陽気な音を立てて、なった

「え~と」

41、2度


ヤバくない?

私は濡れたタオルを千景の額に乗せ、教室に向かって走った


まさかの40度超え!?