アイツと私の婚約ドタバタ生活


「千景…大丈夫かなぁ…」

私は急ぎ足で保健室に向かう。保健室は一階なので、階段を下りていく。

階段を降りたところで私は立ち止まった。保健室の前で誰かがうつぶせに倒れている。それを目を凝らしてみると、それは私の親友によく似ていた


「千景!?」

私は思わず走る

いくつか疑問が浮かんだ。まず、千景の倒れている向き。保健室に向かって言っている途中に倒れたなら、保健室側を向いているハズ。なのに、千景はこちらを向いている

……いや、そんな推理小説じゃないです

「千景!!」

私は千景を抱きかかえ、耳元で叫ぶ。そして、

「って…あつぅ!!」

落とした

ゴン

千景の頭は鈍い音を立てて床におちた

熱い…!とてつもなく熱い!!!っていうか、落とされても起きないって…どういうこと!?とりあえず保健室から薬を…体温計を…

私は保健室の扉をあける


「ぁあっ!!」

響く女の甘い声

私の怒り、MAX