「あぁ…忘れてた」

「…」

なんか変だ

いつもなら着替えを忘れるわけない。それに、朝ごはんも食べるのに…。もしかして熱とかあるんじゃ…

私は心配になって、着替えようとする真也の額に手を付けた。

「熱は…ないと」

「俺、そんなにおかしい?」

「ものすごく」

私は真也の瞳を見て、きっぱりと答える

「そっか」

「…」

やっぱりおかしいよ

いつもならここで茶化すなり、なんかしてくるはずなのに、今日は何もない。っていうかテンション低い

「行ってくる」

そう言って、真也は家を出た