アイツと私の婚約ドタバタ生活

「なんで?」

私はそのまま疑問を口にする。気になることは早いうちに何とかした方がいいしね

「………」

答えてくれない真也。

「…仕方ないなぁ…」

私は真也に顔を近づけ、真也の顔を見る。たぶん、真也と私の顔の隙間は1センチ歩かないかという危険な状態だろう。でも、こうでもしないと顔が見えないのだ

「ん~…赤い?」

これだけ近づけてもそれしかわからない。私の視力は下がるところまで下がったらしい

「……」

「熱?」

熱っぽいから測った方がいいよね?体温計、どこにしまったっけ?

私は真也の腕から逃れようとする

「……真也……体温計探せない」

なかなか離してくれない真也の顔を見ながら言う。

「…熱…ないから」

さらに腕に力を込める真也。なんか今日は抱きしめられてばっかだなぁ…