アイツと私の婚約ドタバタ生活

「いってぇ…」

私の上から退き、部屋の隅で腹を押さえてうなる真也

「わり…手加減忘れた」

わりと本気で蹴ってしまったなぁ…

少し反省しながら私は乱れた服を直す

「大丈夫…だけど…痛ぇ……」

「…それ…大丈夫なのか?」

っつか…メガネないとみえねぇや…

「真也、メガネどこ?」

「………踏んでるぞ」

「は?」

私はその場を退き、少し触ってみる。手にある感触は……固い。目の前に持ってきてみると、メガネは見事に折れていた

しゃぁない…コンタクトにするか。真也が言った通り

「コンタクト買ってくる…」

「行ってらっしゃい…」

私は未だに立ち上がれていない真也を置いて、眼科に向かった