アイツと私の婚約ドタバタ生活

「嫌でも体はお前の物になるさ。婚約者だしね。まぁ…心はたぶんならないけど」

こいつ…俺が聞きたかったことをすんなりと言いやがった…!!

俺は内心悲しくなりながら…断言されたのが悔しくてこぶしを強く握りしめた

「これからのお前次第だけど…」

「マジ!?」

「…やっぱり何が何でもならない」

俺が『これからのお前次第だけど…』って言われて喜んで本当か聞いたら、意見を変えられました。泣いていいですか?

俺らはしばらく、帰り道を無言でお互いの様子を少し伺いながら歩いた

「ねぇ…」

マンションの下で千景が切り出す。

「私…怖い?」

不安を込めた瞳で俺を見つめ、そんな愚問を聞いてきた

…そんなの決まっている

「怖い」

俺の答えを聞いた途端、目を見開き、すぐにあきらめたように目を伏せた