アイツと私の婚約ドタバタ生活

「ですから…元婚約者」

思わず敬語になってしまう

怖い。怖いよ。ちゃんと答えたのになぜに怖い顔のまま?

「…へぇ、‘元’婚約者の家に泊まるんだ」

なぜか‘元’という単語を強調する真也

ダメなのか?元婚約者の家に泊まるのはいけないことなのか?たしかに迷惑を考えなかったのは悪いけどさ…

「…お前、男の家に泊まったんだぞ?わかってんのか?」

「うん。渉が女だったら驚くよ」

「そういうことじゃねぇよ」

…まさか…渉はおかまとか!?なんか嫌だ!!なんか知らないけど嫌だ!!

私は嫌な想像をしてしまって吐きかけた


「…私からの質問も…よろしいでしょうか?」

オズオズと手を挙げて訊くと、真也は怖い顔のままうなずいた






「あの美少女誰!?彼女なの!?彼女なのか!?手紙にまで彼女出てたし!!私以外にも誰か付き合ってるの!?なに?浮気!?私を置いて浮気!?何考えてんの!?」


長々しく言葉が出てくる。それは質問だけじゃなく、真也を責める言葉だらけだった