「千景!!」
「どうしたの?」
教室に戻ると、美愛が真っ先にこちらに寄ってきた
「もうお昼だよ!?授業なんでサボったの!?」
「たまには気分転換も必要でしょ?」
たまには一人になりたいときが誰にでもある
私はそれがたまたま今日だっただけ
それだけだ。深い意味なんてない
「お昼は!?食べたの!?」
「いらないよ。動いてもないし、頭も働かせてないからおなか減ってない」
「ダメだよ!!何か食べなきゃ!!」
「美愛はいっぱい食べないと身長伸びないよ」
「ほっといて!!私はチビでいいの!!」
たしかに小さい美愛は可愛い。このまま可愛いままでいてほしい
私はニコリと微笑むと、また屋上に向かった
教室に行く途中も、教室でも、屋上に向かう途中も…
真也の姿を見ていない
休んだか…?

