アイツと私の婚約ドタバタ生活

「千景?どうした」

「…キス」

「…」

え~と…

俺はとりえず千景の額を触る。うん、熱はないな

じゃぁ、なんでこんな甘えてんの?熱もないのに甘えるとか、千景らしくない。

「…千景?」

「キス」

「千景さん。家でしてあげるのでとりあえず家に帰りましょう」

もうすぐ警察が来るだろうし、キスシーンを見られたくはない。ついでに言うと、脚の痛みが半端ない。

「…わかった」

しぶしぶと言った感じに千景が離れる

「……真也」

さっさとこの場を離れようとする俺の服の裾をつかむ千景。かわいいなぁ

「なんだ?」

「…脚、大丈夫?」

「うん。大丈夫」

「病院…いつものところでいいよね?」

いつものところ…アイツがいるところか…行きたくないな