後ろ姿は翠色




「えっと? 茜ちゃん?」

「はい、翠先輩? な……何ですか?」

「御乱心とか、描いてるもんじゃ焼きとか、心地好いのとか、視線がアレとか……」

 ――え? え? 翠先輩ってば、今度は何を言い出しちゃったの?

「後ろ姿を翠一色に染めてとか、茜ちゃんの日本語は難しいね……あはははは!!」

「いやぁ~ん、翠先輩ってば……」

 あたしの決死の告白なんてソッチノケで、翠先輩、急にオナカを抱えて笑いだしちゃったの。

「いやん、もう……天才と天然は紙一重みたいな?」
と、一言だけ呟くと、あたしは再び翠先輩に背中を向けて、この日は心地好い翠先輩の視線を浴びながら描かれ続けたの。


 ――っていうか、あたしの告白……台無しかも……


★  ★  ★